新青森駅開業は歓迎すべき状況か?: 浪漫紀行 〜ロハスな旅〜

2010年09月15日

新青森駅開業は歓迎すべき状況か?

≪札幌駅開業時の停車・集客パターン想像図≫
地図.jpg

 新幹線の新青森駅開業が間近に迫ってきました。
 不況下での開業、JR側としても造ってしまったから、何とか人を呼び込みたい!そんな思惑が見て取れます。決して、新幹線をここまで建設したかった訳ではないのです。
 その証拠に、JR側と青森県側の思惑の違いがあります。
 青森県ではせっせと、青森駅前を整備しているのに対し、JR側では青森駅舎内の、多分団体旅行客用の広場として確保しておいたであろう場所を、8割以上も削って、JR系のジャスターを新設。これは、“現青森駅は、今後、死に物狂いで利益を確保する場所とし、観光客専用の駅であることを放棄する”とのJR東日本の決意表明以外の何物でもありません。

 JR側が新青森駅開業を、心の底から歓迎していない理由は、その他にもあります。
 並行在来線の問題もそうですが、5年後には新函館に行ってしまう!ということがあります。
 新函館開業時はまだ良いかもしれませんが、問題は札幌まで全通した時です。

 上の図をご覧ください。
 これは、札幌まで新幹線が開業した場合の最速新幹線の停車・集客パターンの想像図です。
 あくまで想像なのですが、まず、八戸、新青森には全便停車はあり得ません。(ホームドアがついてますので・・・)
 但し、JR東日本の北の支社、盛岡にはホームドアが設置されていないため、全便停車する筈です。そして、喉から手が出るほど新幹線が欲しいJR北海道は、全便函館に停車させる筈です。兎に角、北海道内での人の流れを創造したいJR北海道としては、当たり前の戦略でしょう。

 ここで外されるのが、新青森と八戸です。他の駅は論外です。
 東京に行く最速の新幹線は、下記の停車パターンとなるでしょう。

 【札幌−新函館−盛岡−仙台−大宮−上野−東京】
 ここで、ネックになるのが、新函館と盛岡です。この2都市以外は全て100万都市です。
 では、この2都市の駅は、どうやって乗降客を確保するのか・・・?

 ここで、JR側は、最速新幹線の合間合間に、快速系の新幹線を挟みこむことを考えるでしょう。そうすれば、盛岡は、例えば東京方面に向かう新青森・八戸・秋田の方々の乗り換え駅として、新幹線開業前の状態に戻ることが容易に想像できます。(盛岡は政治力もあります。これは意外と見逃せないポイントでしょう。)

 さて、残るのは函館です。ここは、札幌方面に向かう八戸・青森の方々の乗り換え駅として機能することが考えられます。また、函館自体が、我が国を代表する観光都市であり、常時それなりの観光客が滞留していることも忘れてはなりません。

 新幹線新青森開業により、一時的に盛り上がるとは思いますが、一時的な現象で、後は並行在来線の問題が取りざたされることでしょう。今もそうですが、盛り上がりに欠ける理由としては、JR東日本最北の県庁所在地の駅なのに、ホームドアが設置されたり(今後延伸すれば、必ず通過列車を走らせるとの表明)とか、未だに青森支店(支社ではないため、重要事項は全く決定できない)である、といった基本的な所にあり、常に最新の情報が不足しており、関係者一同、不安な状態にあるためではないでしょうか?
posted by ハンノン at 00:30| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
安全対策のため、2000年以降に開業している整備新幹線の駅には全てホームドアがあります。
九州新幹線の終着駅である鹿児島中央駅にもホームドアが設置されているのです。
当然、北海道新幹線の新函館駅にも設置されるでしょう。

ですから「ホームドアが設置されていれば通過される」という考え方が大間違いです。
JR東日本は山手線全駅にもホームドアを設置する予定ですから
これからは既存の駅にもホームドアを設けるケースが増えるでしょう。
Posted by ss at 2010年10月10日 01:11
 なるほど!
 確かにそうかも知れません。
 但し、東北新幹線に乗車して頂ければ分かりますが、上り新幹線は、盛岡駅に到着するかなり前から減速し、徐行運転に入ります。線形等がその様になっているものと考えられ、あくまで想像ですが、JR側としては、北東北地方の拠点駅として位置付けることを意図しているものと想像します。でなければ、新青森駅を無理矢理にでも、中心商店街に近い場所に設置する筈でしょう。
 国家戦略的にもそうですが、青森県は明らかに日本から見捨てられています。先頃の北朝鮮のテポドン事件もその良い例です。
 秋田と盛岡にはパトリオットミサイルを配備しましたが、実は、弘前と八戸の隣町上空を飛んで行ったのです。無論、盛岡より青森が近かった訳で・・・。
 本当に、青森県の対応、何をやっているのか?
 腹立たしいを通り越して、悲しくなってきます。
Posted by ハンノン at 2010年10月12日 22:33
大阪や横浜のような大都市ですら、新幹線の駅は市街地から離れた場所にあります。
これは、東京と博多をつなぐルート上、大阪駅や横浜駅を経由すると線形が悪くなるからです。
しかし新大阪駅や新横浜駅は全ての「のぞみ」が停車する拠点駅ですから見捨てられているわけではないでしょう。

青森駅はもともと連絡船との接続のため海のそばにあり、そこから先のレールは途切れています。北海道・札幌への延伸の障害になるから、新幹線駅は別なのです。
新青森駅の手前にも、三内丸山高架橋など急カーブがあり徐行運転に入りますから、「徐行すれば拠点駅」という考え方も間違いです。

2009年の北朝鮮のミサイルも秋田県の八峰町から、岩手県の普代村の上空を通って太平洋へ抜けていったのが事実で、弘前・八戸の隣町上空を通ったということも間違いです。
Posted by ss at 2010年10月22日 01:20
 SS様へ。
・見捨ての事例@
 北朝鮮のミサイルは、八戸市の隣町、岩手県軽米町晴山沢上空を飛んでいきましたよ。その後、普代村を経て太平洋に着水したんです。
・見捨ての事例A
 なんで、核燃料サイクル施設が、青森県なの?東京湾埋め立てて造れば?(→原子力発電所が1年間に出す放射能を1日で出してしまう程、危険な施設だからです。)本格稼働すれば、住めなくなる地域が多分出てくるでしょう。
・見捨ての事例B
 頑張っているにも関わらず、自動車工場がありません。製薬工場もありません。もっと簡単な話、外資系の工場がありません。外国の会社は、その国の政府の動きに敏感ですので。
 
 以上から、多分、青函連絡船時代の青森は訪れないでしょう。現在、どうしても北のターミナルは盛岡です。新青森が開業しても、100%これは変わりません。でなければ、5年後に新函館駅が開業することもないでしょう。現駅にそのまま、徐行させて突っ込む筈です。
Posted by ハンノン at 2010年10月23日 00:58
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